テレビ版SRサイタマノラッパーを見て、中年男のIKKUたちがやりたいことをやるそして諦める姿勢に共感【最終話・感想】

Amazonプライムビデオにラインナップされていなかったら、けして見ることはなかったテレビドラマです。

テレビ版SRサイタマノラッパーは、夢に向かって努力している若者が見て共感するドラマじゃなくて、若い頃はやりたいことがあったけど、今は夢を諦め、やりたいことをせずに大人になってしまった30代以降の中年にもてもらいたいドラマです。

主人公のIKKUは、世間から見ればダメな大人で、そのだけでなくあまり男らしくなく、いまいち決断にかける34歳の中年男なんですよ。

そうドラマの主人公として、魅力が薄いんですね。太っていて、会話もボソボソ。優柔不断で、大人としても男としてもいまいち。

ドラマの主人公としてあまりパッとしない役柄だけど、成功体験もなく、学生時代から今の今まで脚光を浴びたことがない平凡な人生を歩んできた僕には共感する部分が多くあります。

さらに、主人公のIKKUは、まともに働いたことがないニートで、ただヒップホップが好きで、もしかしてラッパーとして活躍できるんじゃないかと夢を諦められずに34歳になったただのおじさん。

そんな矢先、川崎クラブチッタの前座としてオファーが来て、元メンバーのMIGHTY(マイティ)を探しに、現メンバーのTOM(トム)とともに青森に向かう青春ロードムービーです。

主人公たちが30歳を過ぎた中年男だけど、まさしく青春ロードムービーなんです。

旅先で会った人たちや親に、大人なのにまだ夢を見て、バカやってと言われる続けるんですよ。大人になったんだから、夢なんて言ったないで、ちゃんと働きなさいとね。

主人公のIKKUたちだって、わかっているんですよ。このままヒップホップをやり続けてもプロになれないことを。

だからこそ、夢をキッパリ諦めるため、夢を諦めて普通の大人として生活していくために、自分らが納得するために、川崎クラブチッタでライブをやりきろうと。夢に決別するために。

IKKUたちは、プロのラッパーになって有名になってやるとか金持ちになってやるとかたいそれた夢を持っているわけじゃないんですよ。

自分たちにはプロのラッパーになる才能はないことはわかっているけど、小さな夢を諦めることをせず、自分たちが目指してきた夢を、少しでも実現しようと34歳の中年たちがもがき、最後は川崎クラブチッタでラップをするんですよ。

最終話のIKKUたちのヒップホップグループ「将軍」のラップの歌詞が泣かせます。

「マイクの細道feat.SHO-GUNG」の歌詞

ぜひ、1話から見て、最終話のライブを見て下さい。

そして、川崎クラブチッタのライブを終えて、IKKUたちは、普通の大人の生活にそれぞれが向かいます。

プロのラッパーになるという夢を実現できず、仲間とともに、夢を忘れ普通の生活に戻る後ろ姿が切なく、そしてまた夢を諦めずに最高のライブをこなした34才の中年たちの清々しさも感じます。

SRサイタマノラッパーは、お金のかかっていない低予算ドラマない上、主人公3人もカッコいいわけでもなく、演技が上手いわけでもない、夢ってなあに?という中年男にグッと心に刺さるドラマです。

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